留学生の中には、色々な事情で、今通っている学校を辞めたいと考えている人がいます。ただし、ここで注意すべきことが一つあります。それは、自ら退学するのと、学校から退学させられる除籍とは、大きな違いがあるということです。
除籍と退学では、今後の取り扱いが違ってきます。というのは、除籍されると、今後のビザ取得が難しくなることがあるからです。特に、出席率、低い人は注意が必要です。出席率が75%に達していないと除籍となる可能性が高いからです。
さらに言うと、出席率が低い場合、家族滞在ビザや経営管理ビザのような学校の出席率と全く関係の無いような申請内容であっても、悪影響を与える場合があり ます。要するに、「勉強したいというから留学ビザを与えたのに、そういう嘘をつく奴はダメだ」ということで、他の在留資格の申請でも、マイナス評価になってしまうことがあるのです。
学校を長期間欠席する場合、出席率は低くなってしまいます。だから、「なぜ出生率が低いのか?」という問いかけに対して、きちんとした理由を説明できるようにしておかなければなりません。また、その主張が事実であることを示す証拠を用意しなければなりません。
例えば、病気で欠席する場合には、医師の診断書を必ずもらっておくべきです。親族などに不幸があった場合は、学校に届け出て、許可されてから欠席するようにしましょう。理由も告げずに、勝手に欠席することは、どのような理由があろうともマイナスです。
特に影響を受けるのは、就職活動のための「特定活動ビザ」です。この「特定活動ビザ」を申請する場合には、学校の推薦書がないと入国管理局に受け取ってもらえません。だから、「出席率が低い」という理由だけで、推薦書がもらえない場合があるのです。そうなると、「特定活動ビザ」は取得できません。
じつは、学校によって推薦書をもらう条件がかなり違います。多くの学校では、出席率が高いだけでは不十分で、会社訪問の記録や、面接の参加、訪問した会社のパンフレットなど「就職活動を行っていた」ことを示す証拠が必要です。一定の件数に達しないと推薦書を出さない学校や、就活機関が短いという理由で推薦書を断る学校もあります。だから、早めに準備しないとダメなのです。直前では間に合いません。推薦書をもらうにも、期限や条件がありますので、必ず学校に確認しておいてください。