「就労ビザが今年から厳しくなった」 とこぼす人たちがいます。実際、提出して1か月以内にビザが許可された人がいる一方で、提出してから2~3か月経過しているのに、あるいは、それ以上待っているのに、ビザの審査結果が出ていない人がいます。 

就活を頑張って、本当の就職・内定を勝ち取ったのに、ビザの審査が何か月もかかるというのは、本当に精神的な負担になります。

種明かしをすると、「提出資料」にちょっとした不備がある場合に、時間がかかるという傾向があります。入国管理局に提出する資料の中で、最も重要なものの一つに。「法定調書合計表」という資料があるのですが、その資料の中に「事業種目」という欄があります。そこの書き方が、ビザの申請内容と異なっている場合、審査が長引いてしまうのです。

例えば、こういう例がありました。

ある留学生が、卒業後、ある貿易会社で就職することになりました。この会社は、貿易だけでなく、料理店も経営していたのですが、貿易事業の採算がよくないため、貿易をやめることにしました。その留学生は、この会社の料理店で帳簿の整理をやることになりました。その後で、ビザの更新の時期が来たのです。

提出資料の「法定調書合計表」の事業種目は、「料理店」になっていました。その結果、入国管理局から、追加資料の提出要請がきて、就労している場所、就労場所の賃借契約書、職場の写真、仕事の内容を提出するように命令が来ました。そして、その会社は、すべて、素直に資料を提出しました。

その結果は、不許可でした。

皆さんも気を付けて下さいね。

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