日本には、色々な国から留学生が来ています。日本に来て、日本のマナーを学んで、日本でずっと住みたいという留学生も多くいます。でも最近、「自分の国に帰りたい」と言う人たちが増えてきたような気がします。
その理由は、マイナンバー制度。
マイナンバー制度は、今年の10月から本格的に始まります。入国管理局の立場から見ると、以前は、留学生たちによるアルバイトの週28時間オーバーを調査しようとしても難しかったのが、これからは簡単になる。オーバーワークが発覚しやすくなるわけです。
現実的に見ると、アルバイトだけでなんとか生計を立てている留学生たちは、本当に困ることになります。例えば、東京だと、時給は最低910円からスタートなので、一生懸命やれば、時給1000円はもらえる感じ。週28時間だと28000円になり、1ヶ月で11万2000円になります。しかし、家賃は低く見積もっても4万円かかりますし、学費は毎月で割ると、6万円程度はかかります。
そうなると10万円程度のおカネは、毎月、出て行くわけで、11万2000円しかないと、残りの12000円で食費を含めて生活しないといけなくなります。これでは、学校に行くための交通費も出ません。
もちろん、親から仕送りしてもらえばいいのだけれど、そういうお金持ちの親ばかりじゃないから、留学生の生活は本当に厳しいんです。日本に来る留学生を増やしたいのであれば、この生活の問題を何とかしないといけないと思います。