敬語を身につける事は、ビジネスシーンでは使いこなしたいものの1つです。使いこなす為には、といかく実践あるのみです。目上の方とうまくコミュニケーションをとる為にも、新社会人としては、身につけておきたいものです。

◆敬語の使い方

敬語は、意識しすぎると丁寧になりすぎて、二重に敬語を使ってしまう事になってしまいがちです。まず、敬語は、尊敬語、謙譲語、丁寧語という3つの種類に分類する事ができる事を覚えておいてください。尊敬語、謙譲語、丁寧語についてご紹介します。

尊敬語

目上の人の行動に対して使う表現です。使う対象は、取引先の方、社内の上司、先輩などがあたります。例えば、「話した」を尊敬語で表現すると「話されました」または「お話になりました」という風になります。

【尊敬語の使い方】
目上の方の行動に対して使う表現ですので、動詞に対して「れる」、「られる」などの言葉を付け加える事で用います。また、動詞に「お」、「ご」を使用する場合は、「れる」、「られる」は使用しません。
例)「課長が話す。」→「課長が話される。」、「課長がお話してくださる。」

謙譲語

自分の行動に対してへりくだって使う表現です。使う対象は、自分、自分の家族などがあたります。「話した」を謙譲語で表現すると「申し上げました」になります。

【謙譲語の使い方】
例)「私が話す。」→「私が申し上げます。」

丁寧語

上下関係に関係なく使う表現です。丁寧な表現を使う事で相手への敬意を表します。

【丁寧語の使い方】
「です。」や「ます。」、名詞に「お」や「ご」を付けるといった表現です。
「お」と「ご」の使い方についてご紹介します。「お」と「ご」は、名詞の頭につけて使用します。「お」は、訓読みを用いる名詞に、「ご」は、音読みを用いる名詞に使用します。「お」を付ける名詞には、電話、酒、手伝い、時間、車などがあります。「ご」を付ける名詞には、伝言、在宅、返事、登録、心配などがあります。「お」と「ご」は、丁寧な言葉を使おうとすると、名詞の頭につけてしまいがちな言葉ですが、どんな名詞に付けても良いという事ではありませんので、ご注意ください。自然現象、公共物などに使用する事はありません。

最後に、より丁寧に聞こえる話し方の例をご紹介します。