2017年01月17日、法務省は、外国人の永住許可について、
許可申請に必要な在留期間を、最短1年に短縮する方針を発表しました。
このニュースを見聞きして、「1年で永住ビザ!」と
喜んだ方もいらっしゃるかもしれませんね。
2012年から「高度人材ポイント制」というものができたのは、ご存じでしょうか?
学歴、職歴、年収などをポイントで換算し、70点以上になると
「高度人材」と認定されるというものです。
導入から4年ほどたった、2016年10月末時点で
この「高度人材」と認定された外国人の数は
何人くらいだと思いますか?
正解は、6298人だそうですよ。
そして今回、「1年」に短縮されるのは、この中のさらに選ばれた人ということになります。
新聞記事によると、約80%が該当すると予想されていますので
およそ5000人ということになるでしょうか。
在留資格を持っている外国人の数は、230万人以上います。(2016年6月の法務省発表数字)
その中で、既に永住ビザを持っている人が約70万人、特別永住者の人が約30万人なので
永住ビザ以外の方は、ざっくり100万人です。(かなり大雑把な数字ですが)
つまり、「1年で永住ビザ!」と喜べるのは
100万人の中の、約5000人の方だけなのですね。