2019年2月19日、偽造した在留カードを隠し持っていたとして、大阪市に住む
中国人男性が入管法違反の疑いで逮捕されました。自宅からは、偽造された
在留カード50枚と無地のカード7000枚に加え、プリンターやレターパック
が見つかったといいます。
男は「1日に40枚ほど偽造カードを作った」と供述しており、6000枚以上
偽造した可能性があります。「SNSでこのバイトを見つけた。ブローカーの
指示を受け1日に40枚ほど偽造カードを作った」と供述しているようです。
昨年11月に、偽造在留カードの売買を仲介したベトナム人ブローカーが
逮捕されたことから、芋蔓式捜査で辿り着きました。
偽造カードの製造拠点は、従来、日本の警察の手が及びにくい中国等の
海外が中心とみられてきましたが、最近はカードが客に届くまでのスピード
を売りに、国内で偽造するケースも目立つようになっています。
埼玉県でも国内の「偽造工場」が1月に摘発されたばかり。北海道では、
偽造在留カードを所持していた中国人に、懲役2年(執行猶予4年)の
判決が言い渡されました。偽造された在留カードは、想像以上に蔓延して
いるのです。
偽造する在留カードは、「永住」「定住」「日本人配偶者」がほとんどです。
これらの在留資格は、就労に制限がないので、雇用する側にもメリットがありますが、
これだけ偽造カードが出回っている状況かでは、これらの在留カードを見せられたら
偽造ではないかと、疑ってみる必要がありそうです。