今、「難民」といえば、シリアの難民が世界的に大きな問題になっています。EUでは12万人の追加受け入れを決定したようです。ドイツは積極的に受け入れる方策を模索し、消極的だったフランスや最も嫌がっていた英国までが受け入れを表明しています。

この事件に関する報道を見ていると、シリアの難民を一人も認可していない日本政府の対応がかなり「世界」と違うことに気が付きます。表面的には基本的人権の重要性を説きながら、基本的人権には無関心な国として、世界から認知されてしまってもよいのでしょうか?

すでに「奴隷制度」として世界から認知され、猛烈に批判されている「技能実習制度」すら、言い訳を並び立てて守ろうとしている国ですから、どうしようもないのかもしれませんね。天下り先のJITCOがそんなに大事なのでしょうか?

シリアの問題は、近そうで遠い中東の話なので、知らんぷりで過ごせるのかもしれませんが、中国や北朝鮮に何かあったときにも知らん顔をし続けるつもりなのでしょうか?

安全保障問題に関しては、ここまで熱く議論をしている日本人の多くも、難民については関心がなさそうです。

このまま、日本は、「難民にむちゃくちゃ厳しい国」として、世界に知られていくようになってしまうのでしょうか?